留学推進活動にかける想い ~留学をもっと身近なものにしたい~

 

 留学推進活動にかける想い

~留学をもっと身近なものにしたい~

 

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 帰国直後からトビタテの有志で細々と続けている留学推進活動のお話です。何度も躓きながら続け1年が過ぎました。蕾がようやく大きくなり、形になりつつあると思います。学業の傍、日々イベント企画を行う私たち。まだまだ何かと不器用だけれども地道に取り組んでいます。

 

 

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1. 「留学って遠いよね。すごい人がするものだよね」

 自分の話になって恐縮ですが、高校のときは3駅離れた札幌駅に行くことですら”大冒険”、大学2年で先輩と東京へ旅行に行くとなったときは防犯ブザーを2つ持って行きました。大学3年生20歳の時に北大の研修プログラムFSPで初めて東南アジアに2週間滞在したことが ”大きな転機” となり、長期留学を強く志ざします。研究の傍ら英語英語そんな毎日。ただやっぱり不器用だったため、iBT8回、IELTS回も受けました。受験料計25万円。それでも基準点に達することなく交換留学受け入れが2度破棄。バタバタで受け入れ先の大学が決まり、英語力未完成ながらも単身アメリカに渡りました。渡米するまではただただ臆病な120%ドメスティック人間だったのです。ご覧の通り全然優秀でもなんでもないのです。失敗もたくさんありました。

 

 そこで感じました。きっと大学生誰しも1度は憧れる、”留学ってもの” は遠い存在ではないのかもしれない。トビタテもそう、TOMODACHIプログラムだってそう、海外にちょっぴり目が向いた人たちへの支援は最近増えてきています。こういったプログラムを推進し、何とか留学を身近なものにするにはどうしたら良いだろうと悶々と考える毎日です。留学する人は優秀な人たちばかりで膨大なお金がかかるそんなイメージを払拭できるのは、大学2年生まで海外の""の字もなく、家庭事情から留学資金を持ち合わせていなかった、僕なんじゃないかなあと思います。

 

 

2. そこにメスを入れ、大きなムーブメントに

 

 北海道には僕みたいに「留学したいけど遠い...」「そもそも何から行動したらいいかわからない」そう考える学生が多いと思います。そんな学生さんに向けて、経験者が海外生活の辛さも厳しさも楽しさも隠さず全て伝えて、共有できたら素敵だなあって。それが私たちトビタテ北海道の トビタテ!留学カフェ in 北海道 (海外経験者による留学座談会)だと思っています。イベントの前半では留学経験者の"想い"を知り、後半では留学をゼロから考えてみるイベントとなっています。

   

 このイベントを機に、短期留学でも、ちょっとしたバックパックでもいい、周囲に小さなことと思われても揶揄されても "その人にとって大きな一歩を踏み出せるようなキッカケになることを祈っているんです。

 

 そんな想いを元に、札幌圏近郊5大学でこれまで24回開催し、合計330名の学生さんが参加してくれました。従来の留学報告会等とは異なるスタイルで、「留学を身近に感じてもらうこと」を第一目標に開催。現在は、北海道大学の2つの図書館にて大規模に図書館展示も行っています。海外経験者150人にひとりひとりお願いして、想いを紙に書いてもらい写真を撮って展示したり。

 

 斬新なスタイルが評価されたのか、取材依頼がいくつか来ており複数メディアへの出演も形になりつつあります。協力先も増え、どんどんスケールしていくはずです。これは「もっと多くの学生に "留学を体験してほしい」、そんな社会からのメッセージだと捉えています。現在は全国のトビタテ生に呼びかけて各地で行う方に労力を注いでいます。札幌の、そして札幌から北海道、そして全国に波及させる一大ムーブメントにしようと思っています。 

 

 

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 最初はいつもつまずいてばかりだよね

 そしてありがたくも、可能性と実績を評価され、トビタテ留学JAPAN第3回成果報告会で『ブランドマネージャー最優秀活動賞』を受賞しました。学会のため表彰式には参加できなかったのですが、後日、文部科学省の一室で船橋プロジェクトディレクターから賞状と立派なトロフィー、お褒めのコメントを頂いたときにはちょっぴり背筋が伸びるようなそんな気持ちになりました。

 

 こうやってみると、僕の地味な性格に見合わずなんだか華々しくも見えるけれども、振り返ってみると困難ばかり。帰国直後、1年前の自分たちの活動はどんな感じだったろうか。確かあのときは、参加者が4人くらいだった。協力をお願いしても門前払いをされてばかりだった。そもそも生まれてこのかたイベント企画なんてしたことがなかったからこそ、失敗が目立ちました。人を巻き込むことも実は大の苦手で、仲間が散り散りになったこともありました。でもちょっと頑張ってイベント開けば多かれ少なかれ学生さんが来てくれ、「留学を実現しようと思うようになりました...!」と言ってくれる。その事実が嬉しくて頑張れた気がします。

 

 僕自身は研究活動を行なっている修士2年生です。学術論文主著投稿を目標に取り組んでいます。学生の本分である学問を第一優先にしながら、でも空いた時間でもう少し、学生らしいことを頑張ってみたいんですよね。研究も活動も、あと半年間でどこまでいけるのか、楽しみでもあります。同い年の同期はみんな一足先に社会に出たり、博士課程に進んだりして立派に活躍していて...未だ学生の僕はまだまだ頭が上がりませんが、学生なりに研究にも没頭しつつやりたいことをやって満喫できたらと思います。

 

 

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 さいごに

 『きっとこの世は手を挙げた人、行動した人の世界がどんどん広がっていくようにできているんだと思います』

 

 自分が体験していないことって、往々にして「すごそう」に思える。でも、『自分の ”想い” に素直になって』行動し続ければ遠回りに見えても実は日々歩みを進め道はひらけてくるんだなあって。もし何か行動したいという思いが心の奥底で燻っているのであれば、とってつけたような自己顕示欲ではなく、考え抜いた先に辿り着いた自らの"内なる意志"に基づいて留学計画を立ててみることが1番だと思います。そうすればきっと思いもよらぬ発見があるかもしれません。その手助けをするのがこのイベントです。ぜひとも一緒に考え、言語化していきましょう

 

 

5. 謝辞

 

 一連の活動全てが、僕に支援してくだったトビタテ事務局、支援企業様への恩返しでもあります。いただいた恩は何倍にもして返すことが僕の人生の、大切なモットーだから。あと少し、学生の身分でできることをめいっぱい頑張ってお世話になった社会に還元しようと思います。

 

 また、この企画を行うにあたり、札幌圏の大学の先生方、事務の方、学生さんなどなど...多くの方々に会場提供、メーリス等の集客協力をいただきました。今回の受賞も皆様のお力あって実現したと考えております。心より感謝申し上げます。

 

(※直近では10月26日(木)に北大北図書館にて開催)

https://goo.gl/forms/r3w2UcaIGw6I4AYx1

 

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